ないしょのかけいぼ

買い込んだガラクタや燃やしたハイオクの供養塔です

大学での研究のためにイギリスに入国したときの話

お久しぶりでございます.

しがない学生ですが,半年ほどイギリスの大学に居場所を頂けることになり,1月頭から試行錯誤のイギリス生活を送っています.

渡英から早くも2ヶ月が経とうとしているところで,日頃の生活にも慣れてきたし,折角だからイギリス生活のアレコレをTwitter以外の何かで発信しようかと思い,作ってそのまま放置していたこのブログを復活させる次第であります.

自分がイギリスで困ったことや,ググってもあんまり日本語での情報が出てこないようなことを書いていって,今後渡英される人の参考にもなるといいかな,と思います.

渡英のあれこれ

「イギリスの研究室にちょっと行ってきます」という場合のビザとかそういう情報があんまりネットに転がってなかったので,まずはその話を軽くメモしておきます.
(2019年1月現在の情報です.渡航者によって状況は異なります.必ず各自でもお調べください.)

滞在許可

渡英することが決まったのが出発日の2ヶ月前くらいだったので,渡航関連はとにかく大慌てで準備を進めました.ググっても日本語情報は古いことが多く,更に困惑.

入国審査が厳しいと噂のイギリスには学生ビザが2種類あり,大まかには,6ヶ月より長い期間は"Tier 4",6ヶ月より短い期間は"Short Term"という形で分かれています.授業を取ったり,語学学校に通ったりされる方は,期間に応じてこれらを取る場合が多いようです.

一方,観光やビジネス,そして研究(Research)の場合,Visa Waiverの対象となり,入国ゲートで最大6ヶ月の滞在許可を発行してもらうことができます.

私は日本の大学に在籍したまま渡航し,先方でも一応の学生登録をする予定だったので,学生ビザが必要になるだろうというちょっとした固定観念に囚われていました.ところが授業を取らず研究だけしに行くなら,Visa Waiverを活用して事前準備なしに渡航が可能なようです.*1

ただし,受入・滞在先の証明や連絡先情報の集約といった点から,招聘状は入国時,非常に重要になります.これは受入先の教授にお願いして一筆頂きました.

渡英から入国

羽田空港を早朝に発つ,BAのヒースロー直行便を利用しました.これまでの人生のなかで最も長いフライトは成田-シドニーの9時間でしたが,今回はこれを上回る12時間半.さすがにしんどい.機内をぐるぐるしている怪しい兄ちゃんがいるなと思ったら,どうやらストレッチがてら散歩をしている様子でした.

ヒースロー着はお昼過ぎ.日本では夜明け前から空港への移動やチェックインがあったため,飛行機内では比較的睡眠を取ることも出来,時差はほぼ感じませんでした.

入国にあたり準備したのは以下の書類.緑字は使用しなかったものです.
・パスポート
・受入先大学からの招聘状(PDFをA4印刷)
・往復のeチケット
・宿泊先の詳細(ExpediaとAirbnbの予約情報を印刷)
・英文預金残高証明書

入国ゲートではまずパスポートと招聘状を提出し,次のような質問を受けました.
「滞在期間は?」
「帰国便は決まってる?チケットを見せて」
「英国への入国履歴はある?」
「英国内での役職は?」

無事,6ヶ月の滞在許可を示すスタンプが押され,入国.
たのしいたのしいイギリスでの生活が幕をあけたのでした.

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イギリスのイメージとはかけ離れた青空が出迎えてくれました.

*1:そもそも授業を取らないと,Tier 4 License Numberが入った書類を作ってもらえないので,ビザ取得は難しいのかもしれません.