ないしょのかけいぼ

買い込んだガラクタや燃やしたハイオクの供養塔です

SAAB 9-5 にクルコンをポン付けする

SAAB 9-5の納車から早くも1ヶ月が過ぎましたが、徐々にイジりながら楽しんでいます。

今回はウインカーレバーを交換し、クルーズコントロール機能を追加(有効化)しました。英語圏にはそれなりの情報がありますが、日本語では例が見られなかったので、簡単な作業ではありますがまとめておきます。

作業車両はSAAB 9-5 2.0t (GF-EB205, AT, 2000年登録)です。
この情報に基づいて作業された際に生じた一切の損害等についてはその責任を負いかねます。

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作業

必要部品の確認と入手

まず、この作業は前期型9-5(OG 9-5)のみでDIY可能なものとなります。フェイスリフト後の9-5(2002年以降?)では診断機TECH2での有効化が必要になる可能性があります。この点については作業前によく確認(or イチかバチかの覚悟で決行)されることをお薦めします。

SAAB 9-5のクルコンは、スイッチつきウインカーレバー、ブレーキペダル踏み込み検知スイッチの2点からなります。MT車の場合はさらにクラッチペダルにもスイッチがつくようです。

このうちブレーキペダル用スイッチについては、クルコンの搭載に拘わらず既に装着されている場合が多いようです。まずは装着されているかの確認をします。

運転席下部、トルクスネジ3本を外してペダルの根元を隠しているカバーをめくります。

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ブレーキペダルの根元に、黒と緑のカプラーをもった2つのスイッチが見えます。2つともついていれば、スイッチつきウインカーレバーを用意するだけでOKです。今回はすでに装着されていました。

装着されていない場合は調達する必要がありますが、「SAAB 9-5 Cruise control pedal switch」などと検索すれば海外通販で沢山ヒットします。

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ウインカーレバーは某オークションで入手。'98年の9-5から外された部品で、部品番号は4669081でした。9-3用や9-5用など,複数型番があるようですが、現行番号が5354147なので、これと適合するかを確認することをお勧めします。

左がクルコンつきレバー。手作業によるケーブル類のはんだづけがされているところに風情を感じます。

交換

さっそく交換します。

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ステアリングを少し切ると、左右にトルクスネジが1本ずつ見えるのでこれを外します。同様に、ステアリングコラムの下面にも1本あるので外します。ステアリングコラムの上半分は取り払ってしまい,下半分はフック状の部分から降ろして下にずらします(取り払ってしまうと面倒なので)。

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こんな感じ。

あとはウインカーレバー自体を引き抜き、ケーブルもカプラーから外し、新しく用意したものと交換するだけです。

動作確認

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長手方向、手前側のスライドスイッチを左手へ深く操作するとクルコンのON/OFF、左手へ軽く操作すると一時キャンセル、右手へ操作すると減速、SET/+スイッチで速度設定と加速です。ONにするとメータパネルでCRUISEの文字が点灯します。

使ってみて

令和2年にもなってクルコンで喜ぶのもどうかと思いますが、文明を感じます。

昨今の事情で最近は然程でもありませんが、東名を往復したり、週末旅行に1日200km程度の走行はザラだったりするので、そういった場面で活躍してもらいたいです。

SAAB 9-5の電装部品はすべて大ぶりなカプラーやコネクタになっていて、非常に作業をしやすく感じます。V70は滅多にイジらなかったので比較するほどの経験と知見がありませんが……。

 

おてがる純正グレードアップということで、簡単な備忘録とご紹介でした。