SAAB の部品は、かつてインポーターだったヤナセやピーシーアイに取り次いでもらうことで、国内でも入手することができるようです。
しかしながらこういった経路で入手すると「ディーラー価格」ということで高くつきがちだったり、細かいパーツが出なくてASSYでしか対応できないといった可能性があったりします。
ということで、いわゆる「個人輸入」――きょうび「海外通販」と何も差はありませんが――を利用して、予備部品を買ってみました。
PartsforSaabs.com でお買い物
今回使ったのはPartsforSaabs.com(PFS) という通販サイト。イギリスに本拠地をもつ通販専門業者で、SAABの他にもボルボやベンツの部品も取り扱っているようです。
PFSを選んだポイントとしては
・日本向けに発送対応
・そこそこの部品在庫
・PayPal決済可能
・返事が早い(!)
といった具合でしょうか。
上の2つはまあ、通販サイト選びで当たり前のところなのでどうでもいいです。PayPalも、イギリスにおけるネット決済のスタンダード感があります。それよりも、万一のトラブル時などに柔軟な対応が期待できるレスポンスの早さは重要です。
このコロナ禍で発送業務も縮小しているかな~と思い、「日本向けに発送ってやってますか~……?」とメールしてみたところ、1日もおかず返信がきました。イギリスの大学の事務なんかは連絡を全然寄越してくれなかったことを思うと、涙が出るようなレスポンスのよさです。
ちなみにPFSに対する日本からの注文は"we get a fair amount of orders there"とのこと。方便かもしれませんが、みんな使っているなら更に安心だという日本人マインドが沸き上がってきます。
さて、今回はお試しという点もあるので、あまり送料が嵩まない、小さくて軽いものをメインに注文してみました。
・クーラントヒーターバイパスバルブ
→9-5のクーラント漏れ頻発部分。とりあえずストック。
・クランク角センサー(Valeo製)
→専門店で聞いた頻出故障部。そのうち予防的に交換したい。
・シフトセレクトレバーのカバー
→破れているので交換したい。価格は国内在庫の約半額。
・ボンネットエンブレム
→磨けど磨けど曇るので交換したい。これも国内の半額くらい。
上記で0.52kg、£20.15の送料です。
ここからさらに500g分くらい足しても送料は£8程度しか変わらないため、本当は補機ベルト類も注文したかったのですが、先立つものがなさすぎるので今回は我慢。それでも国内で揃えるより圧倒的に安価かつワンストップで便利です。
というわけで2020年の7月31日深夜に発注。いつ届くかな~。
届いた
RoyalMailの航空便で発送されました。トラッキングはこんな感じ。
土日を挟んで3日に発送、9日間で到着しました。
荷物がヒースローを発ってから税関に到着するまで6日掛かっていますが、昨今の事情を鑑みると十分なスピード感ではないでしょうか。
ボソボソの小包に入って届きましたが……
中身はOK。Saab Original のシールがまぶしい。
もはやAmazonでの注文と同じ感覚
というわけで自動車部品を海外から取り寄せたよという話でした。
いまさらブログに書くようなことでもなかったな、と思うほどノートラブルでした。
SAAB関連部品を取り扱う海外通販サイトは欧米を中心に複数あり、品揃えもそれぞれ違ったりします。今回はPFSを選択しましたが、いずれは別の通販サイトも試してみようと思います。
某オークションで解体車の部品を買っても、それなりのお値段+送料を取られることを考えると、「明日欲しい!」という部品やシチュエーションではない限り海外通販を積極的に使っていくことは、SAABをはじめとしたちょっとニッチな輸入車を柔軟に維持していくために有用な手段だなと感じます。
エンブレムもピカピカになりました。ちょっとピカピカすぎますね。
さて、次はフロント足回りからの異音をどうにかしなければなりません……。