ないしょのかけいぼ

買い込んだガラクタや燃やしたハイオクの供養塔です

冬コミに出ます

12月31日、コミックマーケット97の4日目にて、「英国で英国製カメラを買って英国を撮り歩く本」を頒布します。

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 どんな本?

英国に滞在していた半年間のうちに、英国製のカメラを買って撮り歩いた写真と、英国でのカメラライフにまつわるちょっとした紀行文みたいなもので構成されています。要するにタイトルそのまんまです。

英国製カメラと銘打っていますが、基本的にEnsign Selfix シリーズのみです。

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具体的な中身はこんな感じになっています。サンプルの2枚がヨーク市内ということからも分かるとおり、ヨークシャー成分マシマシでお届けする予定です。

作ってみて

同人誌を作るのって大変ですね(超適当)。

写真集のようなものは何年も昔に仲間内で作ったことがあったのですが、今回は自分の本ですから、当然ながら誌面すべてを自分で考えないとならないわけです。この本を作ること自体は英国滞在中から考えていたので、それなりに意識して写真を撮ってはいたのですが、とにかく写真の歩留まりが悪くて構成に苦戦しました。

このためにPhotoshop も契約しました。今まで全く触ったことがなかったのでこれも苦戦続きでしたが、フォトショはいろんな場面で有利なスキルになると思うので、いい投資かなと思うことにしています。

小さな自己満ポイントとしてはA4正方形にしたところです。混在しているタテ・ヨコの構図のバランスを取ろうと思った以上に、英国の博物館がこぞって販売しているSouvenir Guide Book がA4正方形で、これに合わせたいなって思ったのが理由です。正方形でPP加工されてて厚い紙の本ってなんかカッコいいんですよね。

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こういうかたち。

サークル名は脳死状態で決定しました。私がコミケに出るトリガーになった方のひとりが「ハンネのyuki とUK をかけてYu-K とか……」みたいに仰ってたのをまるっと貰ってきました。Shed は納屋という意味です。納屋のような雑多なサークルにしたいってことで。
ちょっと発音しづらいっすよね。でもまあ今後活動するかも分からないしこれで通っちゃったのでこれでいきます。

というわけで

コミックマーケット97 4日目(12月31日) 西す-42a 「The Yu-K Shed」にてお待ちしております。当日は実際にEnsign Selfix 820 Special / 16-20 の2台を持っていこうと思っています。そんなに日本では見かけないカメラかと思いますので、興味がある方はぜひお立ち寄りください。

キャンプして空飛んだ完璧な週末の話

人生初キャンプ,ついでに人生初グライダーで空を舞ってきました.

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テント買って早2年

数多くのオタクをアウトドアの魅力に突き落としたであろう「ゆるキャン」.かくいう私もスローなアウトドアに憧れて,放映直後にテントを買ってみたり,実家の奥底から寝袋を引っ張り出してみたりしていました.

しかしそこから即座に行動を起こせる「できるオタク」ではない私は,春は花粉・夏は虫・秋冬は寒い,と適当に理由をこじつけては部屋に籠もり,気付けばテント購入から2年が経過しておりました.

更に言い訳をすると,どうもキャンプというのは「暗黙の了解」に近いルールが数多く存在するようで,周りが気になっちゃう性格の私としては,なかなか一人で気軽にやってみようという気持ちにならなかった,というのもあります.

そんななか,県営名古屋空港の博物館に友人と足を運んだとき,たまたまグライダークラブの展示に遭遇.「岐阜だってさ~折角近所だから乗ってみたいね~」という話から「じゃあキャンプしてその足で行ってみる?」と軽く口走ってみたら,あれよあれよと決まってしまいました.

 

え,さっむい晩秋にキャンプしてエンジンない飛行機で空飛ぶの……?

 

キャンプは意外と簡単だった

幸いにもテントと寝袋一式,クッカーやストーブは既に所持していたので,焚火台や細かい消耗品だけ揃え,下道でえっちらおっちら岐阜県の大津谷公園キャンプ場へ.

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景色がよく,川のせせらぎが心地よいこのキャンプ場は,炊事場やトイレが点在して初心者に優しいにも関わらず,なんと無料.

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人気のキャンプ場らしく,土曜日の14時到着では場所がないかも……と覚悟していましたが,運良く芝生で川沿いのエリアを確保.紅葉もそこそこでいいかんじ.

私が2年前に衝動買いしたケシュアのテントはワンタッチ展開式なので簡単ですが,頭の向きを間違えました…….ペグダウンは芝生ということもあり,簡単にできました.

基本の設営自体は15分くらいだったでしょうか.二人というのもありましたが,覚悟していたより随分簡単に終わってしまいました.

夜がすごくたのしい

近所の温泉でひとっ風呂浴びたあとは,肉を焼きがてら焚火することに.

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大津谷公園は夜景が美しいと噂に聞いていましたが,確かにいい.

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適当に音楽かけて,昇ってくる月と岐阜の夜景を眺めながら食べる肉とビールは格別でした.

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周りのキャンパーさん達は結構大がかりな装備で本格的なBBQを楽しんでおられました.私らはマトモなランタンを用意していなかったので,周りの灯りにもちょっと助けられました.快適でお洒落なキャンプの空間づくりは奥が深そうです.

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熱燗してみたり.

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自分でも意味わからないんですが,タイプライターを持っていってみたりしました.

実際にやってみると,まだなんとかなる程度の寒さでしたし,何より寒空の下で焚火にあたりながらぼうっと星空を眺める時間がとてもスローでいい.せっかくテントもあるので,積極的にまた行こうと思えました.とりあえずスノピのランタンを買います.

オタク,空を飛ぶ

翌朝.揖斐川沿いの「大野グライダー滑空場」にやってきました.飛んでる!

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ここ大野グライダー滑空場で主に週末,飛行されている「大野グライダークラブ」さんにお世話になり,10分程度の体験飛行をさせていただきました.

www.ohno-gc.jp

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自動車の車検にあたる耐空証明検査もやっていました.

グライダーというとハンググライダーもありますが,今回乗ったのは,ウィンチで加速させて飛ばすタイプのもの.より一般的な飛行機に近い形をしていますが,電気設備は無線程度しかありません.

まあ万が一のことはなかろうという謎の安堵感から,離陸までの緊張はありませんでしたが,いざ滑走をはじめると変な笑いが止まらない具合に.

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高度約400 m,100 km/hくらいで,大学サークルのパイロットの指導をしている教官さんの操縦で揖斐川上空を飛行しました.風切り音だけの世界.上昇気流を掴んだときのフワリとする感覚が心地よく感じられました.

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天気にも恵まれて,揖斐の美しい景色も堪能できました.
はじめての利用なら保険料込で4,000円.ふるさと納税のリターンとしての体験搭乗チケットもあるそうなので,東海にお住まいで大空をふわりと舞ってみたい方には非常にお薦めできます.

 

岐阜って下呂温泉しかなくね?という認識が改まった最高の週末でした.完璧な週末すぎて平日のやる気が一切でません.宜しくお願い申し上げます.

タイプライターを買った話

2019年.令和元年.スマホフリック入力,否,音声入力の時代.

タイプライターを買いました.

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なんで買ったの……?

古めかしいものが好きなので,タイプライターもカッコいいなって昔から憧れてたんですね.小学校の頃にLeroy Anderson のTypewriter の演奏を聴いたのがデカかったかもしれません.でもフィルムカメラと違って,買ったところでなかなか使途が思い浮かばないし,情報も多くないからリサイクルショップで見かけてもあまり近寄りがたい存在でした(個人的に).

ところがつい最近,友人*1某アニメをイッキ見してひとしきり涙を流して感化されたあと,さらにハードオフを巡っていると,ジャンクの奥底からシャレオツで程度の良さげなタイプライターが出てきたではありませんか.

完全に巡り合わせです.そうとしか思えません.自分でもチョロすぎて嫌になるくらいですが,お持ち帰りさせて頂きました.

なにを買ったの……?

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イタリア,オリベッティ(olivetti)社のSTUDIO 45 という機種です.なにより心を惹くのが筐体デザイン.美しい青緑のABS樹脂製ボディの角は丸みを帯びていて,タイプライターの機械っぽさをほとんど感じさせません.

オリベッティ社のタイプライターはValentine という機種が有名かつ人気らしく,いまでもヤフオクを覗くと1万円くらいで取引されたりしています.
Valentain の人気の秘訣はMoMA にも収蔵されるほど革新的だったインダストリアルデザインだそうで,そのデザイナーはエットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)という方なのですが,私が手にしたSTUDIO 45 のデザインも同氏によるものだそう.
Valentine より先の1967年に発売されたモデルだそうですが,既に今でも衰えないようなデザインを生み出していたというのが驚きです.

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付属品はケースと取説類,そして保証書.ご丁寧に購入店(楽器店)のハンコも捺してあり,調べてみると形態は変えつつも屋号はそのままで営業している様子.かつての時代,舶来の機械を買おうと思う時に楽器店というのはメジャーだったんでしょうか.

簡単なメンテ

さて,衝動的に拾ったはいいものの,いくぶんカビと油臭いのが気になりました.幸いにも機械部分はスムースに動いている様子だったので,今回は下手に機械へは手を入れず,外装を磨き上げる程度にすることにしました.

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美しいデザインは見た目だけでなくメンテナンス性にも優れていました.底面に見えるネジ全てと,上面で蝶番の役目をしているネジ2本を外してやるだけで,外装すべてを剥がせます.

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40年ぶんの機械油が溜まっています.ネジはパークリ,外装はエタノール*2でとにかく油落とし&カビ除菌を行いました.

2時間も磨けばすっかりピカピカ,近くで嗅がないと油臭さも分からない程度になりました.

インクリボンの交換

続いて問題になったのがインクリボン.乾いてしまって,よっぽど強く叩かないと印字されないような状況でした.

ありがたいことにタイプライター専門店というものが存在し,通販で各規格ごとのリボンを未だに取り扱ってくれています.今回はオリベッティ用の黒/赤リボンを選択.

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新品の交換リボンはプラスチックのスプールに巻かれて届きます.幸いなことに,今回のSTUDIO 45 は純正とおぼしき金属スプールが2軸とも残っています.ただ使うだけなら既存の金属スプールは片方だけ残して,届いたままのプラスプールを装填してやればいいのですが,やはり折角なので金属スプールを活かしたい……ということで両端とも巻き直しました.

声優番組を鑑賞しながらクルクルと巻き直すことおよそ10分…….

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巻き直し完了です.

使ってみる

動画を見て頂くのがおそらく一番早いでしょう.音がもう,最高です.

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この字体もこう,なんていうか,最高です.

まあ,具体的に何に使うのかと言われると……あんまり考えてないんですが…….
英語バリバリな方なら原稿に使ったり手紙書いたり用途は広がりそうですね.
絵がバリバリならちょっとしたキャプションを入れたりするのもオシャレかも.

 

さあ,あなたも今日から自動手記人形に.

*1:タイプライターを買ったことを報告したら「バカじゃないのか」と一蹴されました.

*2:本来ABS樹脂には禁忌だそうですが,消毒用で拭く程度なら問題なしでした.

「アイマス村」を訪れた話

スコットランドにある「アイマス村」に行ったというツイートをしたら,ありがたいことに大変バズりつかまつりましたので,せっかくなので「アイマス(Eyemouth)」へ訪れた顛末を,小さな旅の記録として残そうと思います.

 

訪問のいきさつ

英国での研究も残すところ僅か1週間という折,Airbnbで知り合いになった中国人・インドネシア人と週末に旅行しようという話になりました.たぶん英国北部を再訪するのはずっと先になるだろうということと,2月に訪れた寒くて暗いエジンバラしかスコットランドを知らないことがもったいないような気がして,2人との希望も合致したことから,エジンバラグラスゴーあたりを回ろうということに.

滞在しているヨークからエジンバラへは直通列車で2時間半の旅路.車窓から北海が眺められるようになったころ,おもむろにGoogle Mapを開いてぐりぐりしていると,

見つけてしまった,という訳です.

はじめは面白い地名だなあ,程度にしか思っていなかったけれど,一度観光済みのエジンバラをブラブラしているうちに,(残された英国滞在,こんな一般人じみた観光は勿体なさすぎでは……?)という思いと共に「アイマス」の地名が頭をぐるぐるし始めました.

ということで,ふたりにはエジンバラを堪能しておいてもらって,「アイマス村」弾丸訪問と相成りました.

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エジンバラもいいとこなんですよ.もちろんながら.

アイマス(Eyemouth)のこと

所在地はスコットランドイングランドとの国境から僅か5マイルの,北海に面した小さな港町です.その小ささとは裏腹に長い歴史を有した英国らしい場所で,1547年に築かれたアイマスの砦」は,イングランドスコットランドとの戦いや周辺諸国の戦況によって築城と破壊を繰り返されたそうです.19世紀にはフィッシュアンドチップスでおなじみのハドック(鱈)などの漁がさかんになったものの,1881年には大嵐で多くの漁師が命を落とした悲劇も起こっているそう.

現在ではそうした歴史を伝えるアイマスミュージアムや,のどかに広がる草原を利用したプレハブ的な簡易別荘地アイマス・ホリデー・パーク」アイマス・ゴルフ・クラブ」など,レジャー要素でもローカルに愛される場所になっているようです.

Eye の由来は調べた限り定かになりませんでしたが,-mouth という接尾語は英国の地名によく見られる「河口」の意味をもちます.発音は「マス」.地図でも分かるとおり,小さな複数の川が出前で合流して,最終的にアイマス・ハーバー」へ注いでいます.

それから,行政的にはTown ,つまり町になるようです.ここでは,中心街の小ぶりなイメージと語感の良さからアイマス村」と表現させていただきます.

ということで,人気ゲーム「アイドルマスター」シリーズとは,現時点で一切の関係がございません.当たり前ですが.

アイマス村への行き方

ありがたいことに,割とアクセスしやすい立地です.

鉄道の場合

ロンドンとエジンバラを結ぶ頻発列車の途中駅「ベリック・アポン・ツイード(Berwick - upon - Tweed)」からさらに路線バスを1本つかまえるだけ.簡単!

例えば私の場合,エジンバラ発のLNERロンドン行きでベリック・アポン・ツイードまで40分,そこからアイマス行き路線バス「236番」で20分でした.バスの運賃は片道£2.8.

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列車は頻発しており,平日であればバスも頻発しているようですが,土曜日は1日3本で日曜日は運休です.そこはちょっとだけ注意が必要です.

自動車の場合

ロンドンからエジンバラまでひたすら北に伸びる国道A1が,僅か2マイル脇を通っています.エジンバラ着であればレンタカーを借りてすぐに到着できそうですね.イングランド側なら,マンチェスター空港ならまだ現実的でしょうか?

アイマス村の様子

ここからはちょっとだけ写真を織り交ぜて「アイマス村」をご紹介します.

バスを降りてビーチへ向かうと,出迎えてくれるのは美しい北海,それと対比されるような荒々しい岩肌,そして思い思いに休日を過ごす人々.「人気アイドル育成ゲームの名前と似ているから」という動機を忘れてしまう,心洗われる景色でした.

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ビーチには海水浴客こそいないものの,子供は砂のお城作り,老夫婦は犬の散歩など,まさに穏やかな時の流れ.岩場の潮だまりを覗き込むと,磯の香りに懐かしささえ感じました.

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崖方向に向かうと階段があり,登ると「アイマス村」とそのビーチを見渡すことができます.斜面に広がる集落,小さなカーブを描くビーチ,澄んだ海.

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しばらく歩くと,やがて「アイマスの砦」……アイマス・フォート(Eyemouth Fort)の案内板が現れます.

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ご丁寧に道しるべまで.

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崖の端点,風になびく草原の最奥には錆びきった二門の大砲.語彙が足りない.エモかったです.

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建物の遺構もありました.いつの時代のものかは不明.

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再び集落へ降りて散策してみると,庶民の味方Co-opや港町の定番フィッシュアンドチップス店,そしてアイマス・ジェネラル・ストア」など一通りの生活・観光設備も揃っています.

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町の人たちは突如現れた謎のアジア人(オタク・フェイス)にも挨拶を交わしてくれて,フレンドリーな印象をもちました.

まとめ

美しい北海と荒涼な崖の織りなす,緩やかで美しい英国の小さな港町.ロンドンやエジンバラといった大都会も楽しいけれど,こういった小さな町でこそ見つけられる英国の魅力があるということを再確認しました.

ゲームのアイマスPはもとより,地球の歩き方に載っていないような場所をお求めの方,エジンバラ観光のついでに是非いかがでしょう.

私はその後の旅程もあり,残念ながら1時間も滞在できなかったので,地元の方々とのコミュニケーションやフィッシュアンドチップスの味,博物館の様子などリポートしてくれる方が現れるのを心待ちにしております…….

 

P.S. どうでもいいけど

訪れた日の天気予報は暗い曇天でしたが,放課後クライマックスガールズ「太陽キッス」をヘビロテしながら向かいましたところ,大変によい天気となりました.

コレがホントの空から太陽キッス,ラブコールでしょということで,お後がよろしいようで…….

X100Fを使っている話

2年ほど前にX-Pro2を買ったという記事を書きましたが,実は年末に一式売り払い,X100Fに乗り換えていました.

およそ半年ほど使った気がするので,所感を書きたいと思います.

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買い替えた理由

レンズ交換がめんどっちい

もともととんでもなくズボラな私は,おそらくレンズ交換式カメラの取り扱いに向いてはいない人間です.X-Pro2でフジXマウントに移る前,マイクロフォーサーズの頃は強力なダストリダクションシステムに全幅の信頼を寄せていたので,ブロワーなどを携帯せずとも屋外でガチャガチャとレンズを交換しておりました.しかしXマウントだとそうも行きません.だんだんXF35mm F2をつけっぱなしにするように…….

ポケットに入るサイズにしたかった

ちょうどイギリス行きが決まったことで,週末いろんなところに出かけて写真を撮り歩くにあたって,本当にX-Pro2でいいの?という疑問が出てきました.

  • 大きくかさばる交換レンズはバックパック内で邪魔になる
  • 常に持ち歩いても苦にならないサイズ感がいい
  • でもなるべく画質は犠牲にしたくない
  • ファインダーほしい

こういうことを頭の中で並べていくうちに,所謂高級コンデジにすればいいのでは?という気持ちに.

GR系やLX100系とも悩んだのですが,GRはそろそろ後継機が出そうというタイミングで買うのは気分的によくなかったこととEVFがないこと,LX100はあまり手に馴染まなかったことから,X100Fになりました.JPEGの色の良さや,X-Pro2で慣れた操作性も決め手のひとつです.

旅行カメラとして

旅行に来ている訳ではない……のですが,実際のところ毎週末バックパックひとつでどこかしらに出かけているので,まあ旅行気分が抜けない英国生活です.そんな中でX100Fはかなり良い選択だったんじゃないかと思っています.

いいところ

オールマイティな画角

35mm判に換算して35mm程度.好き嫌いが分かれる画角,とも評されるようですが,私は非常に使いやすいと感じます.引いても寄ってもある程度思い通りのフレーミングができる優等生のような画角.テーブルフォトにも使いやすいですね.GRの28mm広角を使いこなして「引き算」する自信がない,優柔不断な私のような人には……ピッタリかもしれません.

フジのJPEG品質

撮って出しというやつです.X-Pro2で既にRAW現像をほぼしなくなってしまいましたが,英国滞在中はPCは研究室に常設しているので,いよいよ全く現像をしておりません.それでも撮って出し,あるいはカメラ内現像でほぼほぼ満足いく結果が得られるのは,荷物を減らしたい(帰国も見据えた)海外生活では大変な魅力です.

サイズ

手のひらサイズとは言えないですが,EVFAPS-Cセンサ,F2.0のレンズを載せてこのサイズならもう特に言うことないんじゃないでしょうか.ユニクロのウルトラライトダウンジャケットやGORE-TEXのレインブレーカのポケットにもすっぽり収まります.

ファインダー

X-Pro2からすんなり移行できる,クオリティの高いハイブリッドビューファインダーです.EVFモードをメインで使っていますが,OVFモードはEVFで気にしがちな細かい写りを気にせずにテンポよく撮り歩けるのでこれも重宝しています.数あるカメラからX100F(もしくはX-Pro2)を選ぶ醍醐味ですね.

ワイコン

ワイコンつけてるって言わないと分からないような画質なんじゃないでしょうか.私はあまり等倍にしてねっとり鑑賞したりしないのですが,少なくとも,ぱっと見で画質に破綻が起きていたりとか,そういうことはないです.テレコンも買えばよかったなあ.

デジタルテレコン

デジタルテレコンが結構いいです.50mmもしくは70mmの画角になります.遠景になると流石に粗さが出てきますが,もうちょっと望遠気味で撮りたい……!とかいうスナップ中に大変役立つ機能です.超解像技術を使っているそうですが調べていないのでよくわかりません.綺麗に撮れればよいのです.

なおデジタルテレコンで撮った写真はJPEGオンリーの記録です.中指で触れる前面のFnボタンにRAW/JPEG切替をセットし,ピントリングにデジタルテレコンの画角選択を設定.疑似ズームみたいな感じで使っています.

頑張ってほしかったというところ

電池容量

X-Pro2と同じサイズの電池を使っている割にはあんまり長持ちしないなという印象です.300枚くらい撮ったら結構危ういかも?これがコンデジとしての平均かどうかは分かりませんが.まあ,EVFもついていて,実質ミラーレスカメラみたいなもんですからね.

ちなみにUSB給電に対応しています.交換バッテリーさえ切れてしまった!という局面でも,モバブ(死語)で半日くらいはしのげるかと.

ワイコン・フィルタ用のネジ切り

X100Fは素の状態ではフィルタがつきません.レンズ鏡筒先端の雄ネジに専用アダプタを噛ませて,そこにフィルタをねじ込みます.そこそこのお値段するので私は買いませんでした.

ワイコンは雌ネジになっているのでそのままねじ込みます.たぶん精密な光学設計のためなんでしょうが,ネジピッチが結構せまくて着脱に時間がかかります.レンズ交換がめんどっちくてコンデジにしたのに本末転倒の感が…….ワンタッチとは言わないけれど,もう少し簡単ならいいのにな,とワイコンを使うたびに思います.

防滴

まあそりゃ防滴だったら何だってサイコーだよなという話です.雨の日にはちょっと気を遣うというだけで,そこまで不満ではないです.でもイギリスは雨が降りやすいので……保険的な意味で,ね.

使っているアクセサリ

フジのカメラはデザインがおたくチックだからか,割と純正・社外問わずアクセサリが充実していますね.私は使っていませんが,専用設計のサムレストがあるなんてもはや扱いはライカじゃないですか(知らんけど).

ストラップ - マップカメラ 細OBI

X-Pro2から受け継がれしものです.ストラップを選ぶときは常に手に巻きやすいものを選んでいます.数少ないこだわりです.
マップカメラのOBIシリーズはしなやかで収納時のまとまりもよく,それでいてオシャレなカラーラインナップなのでお気に入りです.

ボディケース - Amazonでみつけた中華製の合皮ケース

傷の防止というよりもホールド性向上が目的です.グリップはちょっと大げさですが,これなら速射ケースちっくでオシャレでもあります.純正品もありますが,1000円ちょっとで買えてしまう中華パワーには屈するしかありませんでした.

レリーズボタン - Amazonでみつけた3つで500円くらいのやつ

もはやX100F専用でもなんでもないですが,これは重要です.圧倒的に手ブレが減りました.なお渡英1ヶ月しないうちにポロッと取れて行方不明になりました.あとで取り除くことができるネジロック剤などがあるのなら,つけておくべきかもしれません.

作例

基本的にこのブログで載せているイギリスでの写真はX100Fで撮ったものです(たまにiPhone SE).iPadに圧縮して転送後,掲載しているので,まあこんな雰囲気で写るんだな,という程度にご笑覧ください.

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WCL-X100II + C-PL

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WCL-X100II + C-PL

X100Fは小洒落た美男美女のファッションアイテムとしてだけでなく,冴えないおたくがボロボロのジャケットのポケットに突っ込んで見知らぬ土地を撮り歩く用途にもなかなかいいです.旅行のおともに皆さんも是非.

無計画!アイルランド島・マン島を4日間で回った話【移動編】

英国をはじめとするキリスト教圏は4月中旬にイースター休暇があります.2019年は土日を含んで4連休.私はリバプールから北アイルランドアイルランド,そしてマン島と渡り歩いてみました.意外と船の旅に関する日本語の情報って少ないんですよね.ということで,この記事では,島同士の移動についてレポートします.

動機

  • 遠くに行きたい!
  • 船旅がしたい!

→せや!アイルランド島行こか!

行程

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行程を練ったのが出発2日前で,とりあえずフェリーの辻褄を合わせたというような,バカ丸出しの行程です.移動時間そのものが好きなタイプの人間なので,あまり苦にはなりませんでしたが…….

赤線は船便,黒線は陸路です.リバプールまでは鉄道で移動しました.

金曜日:リバプールベルファスト(泊)
土曜日:ベルファスト→ダブリン→ベルファストマン島(フェリー泊)
日曜日:マン島(泊)
月曜日:マン島リバプール

船便の予約

予約はすべてStena Line およびSteam Packet の公式サイトから行いました.Steam Packet の予約システムはたまに繋がりにくいことがあるので,余裕をもっての予約をオススメします.

心配事がひとつ

英国へは研究をするための滞在許可を得て入国しています.この滞在許可はビザではないため,一度イミグレを通過して「出国」すると,再度取り直しになります.取り直せる保障もないので,それは避けたい.英国とアイルランドは共通旅行圏であるといいますが,正直その共通旅行圏とやらの正体がよくわからない.

まあ行ってみれば案外なんとかなるもんじゃね?ということで,出発!

リバプール北アイルランド

リバプールにはアイリッシュ海海上交通ターミナルが集中しています.うち,北アイルランドへの便はStena Line がベルファストまで就航しており,昼夜の1日2便あります.乗船時間はおよそ8時間.直前の予約だったため夜行便は既に売り切れ.昼行便をキャビンなし,£20で利用しました.

チェックイン

Stena Lineのターミナルは,主要都市からの列車が集まるLiverpool Lime St. 駅がある東側ではなく,そこからさらにMersery Line でHamilton Square 駅まで移動し,さらにまた徒歩で20分程度の位置にあります.チェックイン最終時刻は出航の1時間前なので,時間に余裕が作れない場合や荷物が多い場合はタクシー利用が確実です.

カーフェリーですが,ターミナルには徒歩利用者のための動線もしっかり用意されていて親切なつくりの印象を受けました.予約時の名前を伝えると,ボーディングチケットを渡されます.

出航1時間半前になると待合室へのゲートが開きます.ゲートは主に身分証確認と荷物検査が目的の様子でしたが,明らかに一人だけアジア人の私はヒースローのイミグレよろしくいくつかの質問を受けました.渡航目的,現在の滞在場所,滞在期間,滞在期間終了後の予定など.パスポートを片手に口頭説明でパスできましたが,フェリーに乗るだけにしては色々聞かれたのでちょっとビビりました.相手は警察官でしたのでイミグレに関する権限があるのかは不明ですが,英国入国時と同様の入国関連書類を準備した方が万全かと感じました(私はすっかり部屋に置いてきました).

待合室ではキャリーケースなどを預け入れできます.空港でよく見る小さなコンテナトラックにみんな自分で載せていました.30分ほど待つとダブルデッカーバスがやってきて,フェリー内部まで連れて行ってくれます.

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バスの中からフェリーとご対面.

船旅

徒歩乗船の場合,自動車乗船より一足先に乗船できるので,船内のラウンジも好きな場所に陣取ることができます.イースター初日もあり「大混雑でご迷惑をお掛けします」という旨の放送があったものの,終始席数には余裕が見られました.電源席も点在しているので,キャビンを予約しなくても快適でした.船内にはカフェやレストランがあり,値段もまあ普通.電子レンジが備え付けられており,お弁当を温めている人も見受けられました.

リバプールを出航して1時間ほどすると,リバプール湾に浮かぶ巨大洋上風力発電所が見えてきます.日本では馴染みがない設備ですが,こういった景色を見られるのも船旅ならではです.8時間のあいだ,ひたすらにアイリッシュ海を眺めたり昼寝したり,ゆったり流れる海上の時間を楽しみました.

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出港直後は揺れを検知したクルマの盗難警報が大合唱.
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リバプール湾には洋上風力発電施設がありました.日本では馴染みが薄いですが,幻想的でさえあります.

到着

乗船時とは逆で,自動車がすべて下船してから徒歩客のためにバスが迎えにきてくれました.到着から下船までは40分くらい船内で待ちぼうけしていました.

ベルファストのStena Line ターミナルは,これまた市街地から離れています.一応バス停が目の前にはありますが,ターミナルを出た時刻は19:00頃.終バスはとっくに終わっていました.バスがないことは予想していましたが,待機タクシーもマトモになく,結局Uberを呼ぶことに.

Google Map 先生によれば徒歩で1時間もあればベルファスト市街にたどり着けたようです.しかし見慣れぬ街で日没の時間と戦いながら人のいない港を延々と歩き続けるのは流石に不安がありました.£9ほど,安全第一で参りましょう.

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Euro Truck Simulator 2 の世界に迷い込んだかと思いました.

北アイルランド←→アイルランド

実はもともとアイルランド(ダブリン)に行くつもりはありませんでした.先述のように,共通旅行圏とはいえ北アイルランドとは違って完全に英国外であり,万一出国扱いになれば,再度英国に入国できる保証がなかったためです.ところがベルファストのホステルで各種旅行記をググって見ていると,英国本土から直接アイルランドに入る際はパスポートコントロールがあるものの,北アイルランドからの陸路国境越えでは特に確認がなさそうだと知り,「いやもうここまで来て行かないという選択肢はないでしょう」と,急遽予定を変更しました.

陸路での北アイルランド←→アイルランド

ベルファストとダブリンは互いを結ぶバスが頻発しています.最もメジャーな会社はTransLink でしょうか,観光案内所でもこちらの時刻表を渡されました.チケットの購入はオンラインが安く,学生は往復で£18.チケット購入は同時に座席の確保も兼ねているようで,予約時に指定したバス以外は乗車できないようでした.
午前中のベルファスト観光と深夜のマン島行きのため,往路は13時前,復路は20時過ぎとしました.バスは片道2時間ちょっとかかるので,滞在5時間のバカみたいな行程になりました.真似してはなりません.
人生初の陸路での国境越えでしたが,期待通りパスポートコントロールなどは一切なし.国境では路側帯の線が白から黄色に変わり,ヤードポンド法が滅ぼされて制限速度がkm/h表示になりました.

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ダブリンのバスターミナルにはBusáras というアイルランド語の名前がついています.街の標識はアイルランド語と英語の併記で異国情緒があふれます.

北アイルランドマン島

各地からマン島への船便はSteamPacket という会社が一手に担っています.一応,アイルランド島側のターミナルとしてダブリンとベルファストがありますが,ベルファストはかなりオマケ的な存在のようで,イースター期間中のマン島行きは利用した深夜便を含めて2便しかありませんでした.英国方面には双胴の高速船,アイルランド方面へは一般的なフェリーの2艘が就役しています.まあ2艘しかないならそうなりますね.

運賃は学生オファーで往復£39.往復とはいいますが,往路と復路で別々の航路を選択することができました.

チェックイン

さて,出発は日曜日の深夜1時過ぎでしたので,余裕をもって22時にはダブリンからベルファストまで帰ってきましたが,そこで1時間遅延のSMSを受信.もうちょっとダブリンで遊べたなあと思いつつターミナルへ向かいました.

ターミナルはStena Line よりも市街地に近く.タイタニック博物館の近くにあります.しかし道中は幹線道路で人通りがなく,IRA による銃撃テロがロンドンデリーで発生したばかりでしたので,ここでもUber を利用しました.深夜で£7弱.
ターミナルはプレハブに毛が生えたような設備.カウンターのおばちゃんも深夜便かつ遅延ということで,すこぶるダルそうな表情でしたが,予約メールを見せると,「ハッピーイースター!」といってイースターエッグのチョコをくれました.
カウンターを超えると荷物検査.Stena Line でのチェックでちょっとビビり気味になっていたので,どんな質問がされるかと身構えていましたが,ちょっとバックパックを見るだけで終わり.大英博物館の荷物検査のほうが厳しいんちゃうの?という感じでした.
待合室には軽食カウンターがあり,安価ではありましたが,観ているとだいぶお値段なりの雰囲気.2時間ほど待合室のベンチで仮眠をとっていると,ようやく乗船が始まりました.

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SteamPacket は歩いて乗船です.

船旅

£5 を予約時に上乗せしてラウンジを予約していたのですが,どうやら席を指定できるだけで,有料ラウンジというわけではないようでした.Charging Point と書いてある付近の席を予約していたものの,まずコンセントの位置が高すぎて持参のケーブルだと何も充電できないし,そもそもガラ空きで予約する必要はゼロ!損したなあとか思っちゃうところですが,時刻はすでに2時半を回っており,憤る気力も船内を探検する気力もなく,前方の座席に足を放り投げ,ジャケットを頭からかぶって就寝.他の人は毛布持参で床に寝てたりしました.雑魚寝席がなければ自分で作る,こういう姿勢は見習っていきたいところです…….乗船時間はおよそ5時間半でした.

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座席がふかふかだったのが唯一の救い.

到着

1時間の遅延はそのまま1時間の到着時刻の遅れとなり,朝7:30にマン島・ダグラス港へ到着.TTレースなどの大規模イベント時には空港と共に数万人の観光客をさばくダグラスのターミナルは,COSTA や観光案内所を完備しており,リバプールベルファストの各ターミナルよりも過ごしやすいつくりになっていました.

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ギリギリまで寝ていたら最後の下船者になってしまいました.

マン島リバプール

マン島から英国本土へは,北アイルランドからの便と同じくSteam Packet が就航しています.ターミナルはリバプールの他にヘイシャムという北寄りの港町もありますが,鉄道でのアクセスは圧倒的にリバプールがよろしいかと思います.アイルランド側との便とは違い,英国側へは高速フェリーのManannan 号が就航しており,本数もベルファストと比べると多いようです.

チェックイン

出港は15時ちょうど,最終チェックインはその25分前ということでした.イースター連休最終日ということもあり,ベルファスト便とは段違いの乗客の多さ.ベルファストでのチェックインとは異なり,ダグラスの荷物検査はX線装置が導入されていました.

リバプールベルファストのチェックインではわざわざ警察が出張って身分確認をしていたくらいだし,英国本土に渡るこの便も同じようなチェックがあるのでは?と思っていましたが,パスポートの出番はありませんでした.

船旅

Manannan 号にはキャビンはなく,2階建ての乗客用デッキのうち1階にシートがズラリと並び,2階には有料ラウンジがあります.おそらく定員以上の乗客は乗せておらず,席数も足りているはずですが,出航直前にはほぼ満席の様相でした.オープンデッキは船尾にわずかに用意されているだけですが,約40ノットをひねり出す迫力のウォータージェットを眺めることができます.

乗船時間はおよそ3時間半.船内各所にはBBCニュースが常に流れており,またインターネット回線も不安定ではあるものの繋がることには繋がったので,そこまで退屈することはありませんでした.

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客船としての就航から20年ほど経っているようですが,非常に綺麗な船内でした.

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ウォータージェットで瞬く間にマン島を水平線の彼方へ消し去ります.

到着

リバプールのSteam Packet ターミナルは,Mersy Side と呼ばれる,リバプール海事博物館やJames St. 駅にほど近い好立地です.下船して桟橋を渡るとすぐに見慣れたリバプールの海岸通り.Lime St. 駅までは徒歩で15分くらいですが,市街地を通るので治安も悪くなく,また帰りの列車内での軽食を調達するにも便利です.

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ありがとうManannan 号!

まとめ

これから北アイルランドアイルランドマン島を英国から回られる方の参考に,少しでもなると幸いです.

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ベルファスト・ダブリン・マン島弾丸旅行の中身は気が向いたら書こうかと思います.